「地域活動フォーラム」を開催しました

2015.01.22

 

 1月20日、本学人文棟 大講義室にて「地域活動フォーラム」を開催しました。これは13日に開催した「地域活動フォーラム」の2回目となるものです。

 「地域活動フォーラム」とは、学んだことを地域で活かし、地域で活動する事で学びの意味を考える取り組み“サービスラーニング”で行ってきた活動を報告するものです。前回同様、この日も、高校生のみなさんをはじめ、企業・団体のみなさん、市民の方々など多くの方にお集まりいただきました。

 今回は、以下の活動報告を行いました。第1回目の「地域活動フォーラム」の様子は、こちらをご覧ください。

 

【活動報告】

■竹田情報発信事業
発表者:安達仁美
竹田の魅力を多くの方々に知ってもらうため「農家民泊」「竹田地撮り」などを行ったほか、「竹楽」「とうきびフェスタ」といった地元イベントへのボランティア参加について報告を行いました。大変な作業も地元の方たちの感謝の言葉と笑顔でやりがいを感じることができたと述べ、まだ参加していない地元の方たちとも交流を深め、たくさんの意見を集めてこれからの活動に役立てたい、と意欲を話しました。


 

■学生ネットワーク
発表者:山内志織、福留彩
大分青年会議所が中心となって学生と共に様々な企画を行う「おおいた活性化ネットワーク」で活動を行った「七夕ブロードウェイ」「おおいた夢色音楽祭」「わくわくワークランド」について報告を行いました。これらの活動を通して、幅広い年齢の人と関わるという貴重な体験をしたと共に、自分たちから進んで行動することの大切さを学んだと述べました。また、今後もこのような活動が続き、地域の人々から愛されるイベントであってほしいと話しました。


 

■赤い羽根応援プロジェクト
発表者:首藤遥香、寺次真紀
「赤い羽根共同募金」についての歴史、使い道、募金活動の展開方法、活動内容等を説明し、文具フェスタや佐伯の祭り、芸短祭といったイベント会場で募金の呼びかけを行ったほか、記者会見、まちなかTVといったメディアでのPRを行ったことを報告しました。この活動で人の温かみを知ると同時に、何かを作り上げることの難しさを学んだと語り、その経験をこれからの進学や就職に役立てたい、と話しました。


 

■わかもの映画祭
発表者:三代朱音
「映画祭のない大分で映画祭を作りたい」という思いで企画した「わかもの映画祭」についての実施報告を行いました。スケジュールを追って説明しながら、イベントを1から作り上げることの大変さや、これまで関わりのなかった学生と映画監督の交流の場を設けることができたことへの達成感などを話しました。また一番のターゲットであった高校生の集客数が少なかったことを反省点にあげ、次回開催に向けての解決策も見出しました。


 

■別府日韓次世代映画交流
発表者:能勢麻里子
韓国から韓国映画界を代表する俳優、監督を招いて行う「別府日韓次世代映画祭」についての活動報告を行いました。情報交換、会議、PRのためのケーブルテレビ出演、開催日当日の進行主導などを行う中で、自分の甘さ、リーダーシップをとることの難しさを感じながらも、懸命にイベントに向き合って行動したことで成長を感じたと話しました。また、現在の日韓の関係が、別府という場所から少しでも関係がよくなってくれたらと思う。と語りました。


 

■子どもキャンプ
発表者:神野千聖、中野華純
子供と青年だけで作るキャンプ「子どもキャンプ」での活動報告を行いました。運営のほか会議などを行い、親元を離れて参加した子供たちと寝食を共にすることで、子どもたちの成長を感じながら、自分たちも成長していったことを話しました。また、流行のゲーム機を使わず、自然に直接触れる野外活動の素晴らしさやコミュニケーションの大切さ、仲間同士の結束力の大切さなどを伝えました。


 

■国際車いすマラソン
発表者:池原あきの、久綱彩弥加
「大分国際車いすマラソン」で、来県した外国選手の滞在中の通訳およびサポートについての報告を行いました。ボランティアを行う上で、車いす、レーサー(競技で使用する車いす)の取り扱いについて研修で学んだほか、担当国、担当選手についても知識を身につけて参加したことを話し、言葉の違い、国の違いで大変さを感じたが、選手たちから感謝の言葉や、頑張っている姿を見てこのボランティアに参加して本当によかったと思ったと感想を述べました。また、もっと英語力を身につけて自分の視野を広げたいと抱負を語りました。


 

 学生による発表後、情報コミュニケーション学科 吉良伸一教授がその他の活動の一部について説明し、参加への呼びかけを行いました。また、サービスラーニングでの活動について、自分たちが学んでいることを生かして活動することは、とても意義のあるものになる。今回発表のあった「国際車いすマラソン」のように、情報コミュニケーション学科の学生だけではなく、いろんな学科の子が参加するようになったのは素晴らしいことであり、これからもどんどん参加してほしいと話しました。

 最後に、聴講に来て下さった大分青年会議所の奥田様、竹田町商店街振興組合代表理事の都築様、大分合同新聞社の松原様、大分共同募金会の小山様、ギネスアートプロジェクト実行委員長の喜多川様より、今回の「地域活動フォーラム」の講評をいただきました。

 講評を述べてくださった方の中には、前回と今回2回参加していただいた方もおられ、「みんなしっかりと活動していて、内容をうまくまとめ、自分たちの言葉で伝えていたのが印象的だった」「竹田は過疎、高齢化の先進地。そういうところに、これまでずっとサービスラーニングで学生がたくさん来てくれ、地元民と交流してくれ、若い人が街中を動かしてくれることが竹田市民にとっては、驚きと感謝です。こういった活動は、笑顔が溢れる街づくりができると思う。これからも、街づくりで賑やかにしてほしい」「わかもの映画祭は1回目の試みということで大変だったと思うが、達成感を得られたのではと感じる」「さまざまな活動を行っていて、大分のまちなかで若者が頑張っているというのが分かった」などと、学生たちの報告に、お褒めの言葉をいただきました。また、みなさん「こういう経験は社会に出た時にきっと役立つはず」「このエネルギーを社会に出た時に注いでほしい」「さまざまな活動を通して、街にパワーをつけてほしい」とエールを送りました。

 また、本学 酒井事務局長は「情コミュに限らず、音楽科の地域演奏会や美術科のふれあいアート講座など、いろんな学科で地域活動をやっている。地域にとけこんだ活動というのは、本当に素晴らしいこと。これからも学科の枠を超えていろんなことにチャレンジしてほしい」と述べ、来年度より本学に着任される竹内先生からは「今回の発表は、“やらされてる”感がなく、“させていただいている”という気持ちを感じた。これからも、この活動をどう役立ててくのか、どう人に伝えるのかを考えながら活動してほしい」の言葉と共に、「活動内容については、どういう人が関わって、どのような組織なのかを説明すれば、もっと伝わりやすくなる」といったアドバイスもありました。

 13日、20日と2回に分けて行った「地域活動フォーラム」では、学生たちの様々な活動を知ることができたと思います。そして、活動には参加していなかったけれど、今回のこの報告を聞くことで、次は自分が参加してみよう!という気持ちになったのではないかと思います。

 

 聴講に来てくださったみなさま、ありがとうございました。