大分国際車いすマラソン通訳ボランティアメンバーによる講義

2016.06.20

 身近なところから出来る国際的な協力や交流を考え、自ら行動する姿勢を養うことを目的とし、県内外で国際的な活動をしている団体の方を講師として招き話を聞く「国際ボランティア論」。

 5月20日(金)の講義では、大分国際車いすマラソン通訳ボランティアcan-do(キャンドゥ)の後藤恵子代表ら10名の方々を講師としてお招きし、お話を伺いました。

 今年で36回目となる大分国際車いすマラソンは、1981年の国際障害者年を記念して、世界で初めての「車いすだけのマラソンの国際大会」としてスタート、以来毎年開催されています。

 通訳ボランティアcan-doは、海外の選手たちが安心して大会に臨めるよう、選手の要望に応え、大分空港等への送迎、滞在中の車いすの修理、病院、買い物、各学校訪問、観光等への付き添いや通訳、式典の翻訳及び通訳などのお手伝いをしています。毎年、50~60人の高校生から退職した人までのメンバーが、8ケ国の言語(英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語・タイ語・中国語・韓国語)に対応し活動しています。

 なお、本学国際総合学科 ジュリー・ヌートバー准教授も、1996年から毎年、式典の翻訳及び通訳として活動しています。また、本学の学生も、2013年より毎年20名ほど、学生ボランティアとして参加しています。

 講義では、まず大会の映像を紹介し、その後、メンバーがボランティアに参加したきっかけや、言語別に各班に別れ活動していること、各国の選手と交流ができ、語学やボランティアに関心がある人には、いい経験にもなると熱く語りました。

 このボランティアでは、選手の身体のことを知り、配慮することを特に求められます。メンバーより「①語学力より体力に自信がある人、②無事に試合を終わらせてあげたいという情熱のある人、③やる気のある人、④様々な人と友達になりたい人、⑤ネイティヴと話すきっかけが欲しい人 など、一つでも当てはまる人がいれば、是非、参加してください。一緒に大会を盛り上げて、選手を応援しましょう。」と学生に呼びかけました。