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かつて大宅壮一は、大分を日本のスペインと呼んだことがあります。確かに両者の風土、国民性と県民性などに共通性が見られます。しかしなんといっても、スペインが世界帝国として歴史に花咲いた400年の昔、ここ大分の地には、キリスト教と西洋文化がいちはやく紹介され、大友宗麟の保護により大きく栄えました。この時、日本に、そして大分の地にキリスト教を初めて伝えたフランシスコ・ザビエル神父、コスメ・デ・トルレス神父、フェルナンデス修道士たちはすべてスペイン人でした。
また慶長7年(1602年)、臼杵にディエゴ・デ・ゲバラ神父の手によってスペイン系の修道会アウグスチノ会の教会が建立されています。慶長8年と慶長14年には臼杵にスペイン船が来航、14年入港のサンタ・アナ号は中津浦(臼杵市)に8カ月余停泊しています。このサンタ・アナ号をめぐって、臼杵は徳川家康と前フィリピン総督ロドリゴ・デ・ビベーロ、ルイス・ソテーロ神父らの外交交渉の舞台ともなっています。
東西交渉史の第一人者故村上直次郎博士は、日本とスペインとの交流史の分野でも数々の優れた業績を残されましたが、博士は玖珠の出身です。
このように考えてみますと、スペインと大分の地は、歴史的に文化的に数々の結び付きがあったにも拘らず、いまだにスペインとの交流を深めようとする団体組織が存在しないのは如何なものでしょうか。
今年は、コロンブスがカリブ海のサン・サルバドル島やエスパニョーラ島などに到達してから500年、それを記念する世界的行事やまたバルセロナ・オリンピック、セビリア万国博が開催されようとしています。この時、この大分の地に、大分日本スペイン協会を設立することは大いに意義あることと考えます。大分にはスペインに関心を寄せる人々も多いやに聞いています。協会を結成し、スペインの文化、芸術、歴史などを研究・討論する会を開催し、また映画・美術・音楽・ファッション・料理など生活に直接結び付いた交流の場を設け、日本とスペインとの交流・親善に貢献していきたいと考えます。
以上の趣旨にご賛同下さる研究者、文化人、一般市民の方々の多数のご参加をお願いする次第です。
敬具
1992年5月24日
発起人代表
小手川酒造社長・フンドーキン醤油副会長 小手川道郎
異文化交流史研究会会長・大分大学名誉教授 加藤知弘
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当協会に入会ご希望の方、関心のある方は事務局まで
BUNGO-大分日本エスパニャ協会事務局 〒870 大分市上野丘東1-11 大分県立芸術文化短期大学音楽科
小川研究室 Tel 0975-45-4429