臼杵市で行われた「第22回 うすき竹宵」で竹ぼんぼり(竹灯籠)を使用した造形作品を制作しました。参加したのはプロダクトデザインコースの短大1、2年生と専攻科1年生の有志で、企画から製作、設置、運営まで学生が主体となって臼杵八坂神社の境内に巨大な造形作品を出現させました。

 「うすき竹宵」は毎年11月第1週目の土日に開催されているイベントで、城下町臼杵の古い街並みが数万本の竹ぼんぼりのあたたかい灯で包み込まれます。このイベントの中でも最も重要な「般若姫」に着目し、「御霊の軌道」をコンセプトとして、大きな「点」状に組み合わされた竹ぼんぼりを一列に配置しました。

・・・般若姫の御霊を迎えるあかり「御霊の軌道」・・・

臼杵石仏を作ったといわれる真名長者の娘, 般若姫は、その美貌が都に伝わり、朝廷から妃として所望されるが長者は一人娘である般若姫を差し出すことを拒み、代わりにその姿を描いた玉絵箱を献上する. 献上された玉絵箱を見た橘豊日皇子(後の用明天皇)は身分を隠して臼杵に下り般若姫と結ばれるが、やがて都へ呼び戻される。皇子の子を身ごもっていた般若姫は、玉絵姫を産むと皇子を追って都へ向かうが、船が嵐に遭い亡くなってしまう。一人娘の死を嘆き悲しんだ長者夫婦は、朝廷に玉絵箱の里帰りを願い出て、遺娘の玉絵姫とともに、玉絵箱を迎える。(うすき竹宵

この物語の「朝廷に玉絵箱の里帰りを願い出て、遺娘の玉絵姫とともに、玉絵箱を迎える」のフレーズから、 般若姫の御霊が都から戻るときの軌道を表す線を竹ぼんぼりで再現しました。

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