イギリス人から見た「大分の観光と文化」

2017.05.25


 5月23日(火)国際総合学科の講義「大分の観光と文化」に県の国際交流員ミリアム・スターリングさんを講師に迎え、「イギリス人から見た大分の観光と文化」というをテーマで講演していただきました。

 イギリス・ロンドンご出身のミリアムさんは、自身も観光都市に生まれ育ち、その経験を交えながら大分の観光について語ってくれました。
 

 

 海外では「日本」と聞いて東京・大阪・京都をイメージしがちですが、近年高崎山の「シャーロット」や震災関連のニュースで、イギリス内での大分の認知度も上がってきたそうです。
しかし、東京や大阪に比べると交通の便が悪く、アメリカやヨーロッパの観光客は大分に「遠い」というイメージを持ってしまうそうです。

 ミリアムさんは大分で生活するうちに大分ならではの魅力に気がついた、温泉をはじめ、食文化、自然、芸術、歴史、といった分野の「大分の唯一性」について語ってくれました。

 例えば、イギリスでも日本食のお店はたくさんあるが、「ふぐ」や「とり天」は大分に来なければ食べることができないという「フード・ツーリズム」や、外国人観光客に人気がある城下町杵築の「着物体験」などを「大分スタイル」としてもっと海外にPRすることができるのでは、と力説されました。

 また、改善点として、大分の観光地やイベントではまだ英語表記が少なく、観光客は情報量が限られてしまう、といった「英語表記の普及」についても言及されました。

 終盤の質問コーナーでは、学生達はイギリスの食文化やファッション、流行のドラマなどについて意見が交わされ、学生たちもイギリスへの興味が増したようでした。

 今回、ミリアムさんの講演で、外国人観光客から見た、観光地大分の魅力や、今後の可能性を知ることができました。学生たちはイギリス人ならではの視点や、新たな提案を新鮮なものとして受け取っていたようでした。