芸術家 川俣正氏による講演会と学生セッションを行いました

2017.07.10

 

 7月3日(月)、芸術家の川俣正氏をお招きし、本学にて講演会と学生セッションを行いました。


 木材インスタレーション作品で世界的に活躍する川俣氏は東京藝術大学先端芸術表現科の主任として着任し、現在はフランス、パリ国立高等芸術学院の教授を務めており、世界各地を舞台に日本とフランスという文化が全く異なる両国を拠点に活動しています。

 

 

 

 講演会は本学美術科と専攻科の学生と、芸術緑丘高校の皆さんが参加し、「アート/グローバリズム/地域性について」をテーマに、川俣氏が活動拠点にするフランスと日本における美術家の立場の違いなど、経験を元にグローバル化時代におけるアートの社会的な立ち位置についてお話しいただきました。


 川俣氏は「あえて生活が不安定な場所に自分の身を置き、様々な経験を積み視野を広げて欲しい。アートを利用して環境を変え、自分を鍛えてほしい。」とアーティストとして生活するための覚悟の重要性を学生達に唱えました。

 

 

 

 講演会後は美術科の学生と川俣氏でセッションを行い、学生たちは川俣氏を囲み、作品を制作する中で生じた悩みや疑問をぶつけました。

 「今何を描きたいかわからない」という学生からの問いに「いつか描けるようになるきっかけに出くわすので、いつでも作品を作れるように、身近に芸術がある環境づくりをしておくことが大切。」とアドバイスを送りました。

 

 

 世界を舞台に活躍する芸術家に最初は圧倒された様子の学生たちでしたが、志す道は同じ芸術の道。姿勢を正し、真剣に聞き入る眼差しは頼もしいものがありました。