「地域活動フォーラム~吉良伸一教授退職記念」を開催しました

2017.12.27

 

 12月16日(土)、本学大講義室にて「地域活動フォーラム~吉良伸一教授退職記念~」を開催しました。


 この「地域活動フォーラム」は学んだことを地域で活かし、地域で活動する事で学びの意味を考える取り組み“サービスラーニング”で行ってきた活動を報告するものです。

 


 

 

 今回はサービスラーニング開始時から指導を担当し来年3月に退職される情報コミュニケーション学科吉良伸一教授の退職も記念しての開催となり、この日は卒業生の方々、企業・団体の方々にも聴講に訪れていただきました。中山学長は「芸文短大で皆さんの活動を見てきて元気をもらいました。実社会で自分の学習の成果を試すという活動を支えてこられた吉良先生に敬意を表します。」とあいさつし、満員の会場でにぎやかにフォーラムは開始しました。

 まず吉良伸一教授がサービスラーニングの意義について、サービスを提供した人からのフィードバック「リフレクション考察」の重要性を講じ、サービスラーニング立ち上げからこれまでを振り返りました。

 

 その後は学生達が今年度サービスラーニングで取り組んできた活動を手作りのパネルとスライドで紹介。イベントやアンケートや集客などのデータの分析結果から、SNSの活用方法の改善やイベント来場者への特典を変更するなどしたそうです。しかし成果を実感しづらいものや予算の制限もあり、イベントや事業運営の大変さや組織の一員として活動する責任の重さを痛感したそうです。

 

  学生からの「積極性が養われた」「多くの人と関わることで様々な意見を聞くことができた」「自然とコミュニケーションをとるようになった」「大分県のことをより知ることができた」といった意見の数々に、吉良教授のこれまでの尽力の成果を感じることができました。
 

 

 

 講評ではかつて吉良教授とサービスラーニングの文科省プログラムへの認定や、実際に活動を支えた現埼玉大学准教授の高橋雅也氏に「活動の背景、歴史、環境など社会認識から活動に着手しているのがすばらしい。今後の課題は地域から地域へ流れて生きていく人や、その場に垣根を感じる人たちにも窓口を設けるはたらきを考えてみること。今日皆さんが発表されたいずれの活動も充実していた。」と批評をいただきました。

 

 

 

 

 最後に会場に訪れた卒業生や、かつての実習助手のみなさんからたくさんの花束が贈呈され、吉良教授への感謝を伝えました。長年に渡り本学を支えてくださった吉良教授が退職されますが、今後もますますご活躍されることと思います。