「第4回ピアノコース演奏会~ピアノ音楽への誘い~」を開催しました

2013.11.26

 

 11月20日、iichiko音の泉ホールで、『ピアノ音楽への誘い』と題した音楽科ピアノコースの学生によるコンサートを開催しました。ピアノソロ7名は、近現代の作曲家であるプロコフィエフとラフマニノフの作品を中心に演奏しました。技術的にも難しい曲への挑戦でした。後半は、2台のピアノによる作品を3組6名の学生により披露しました。2人の息の合った演奏が聴けました。

 ある学生の演奏時にハプニングがありました。まさにこれから演奏を始めようとしたときに、お客さんの携帯電話が鳴ったのです。演奏前の緊張感が不用意な音で乱されてしまいました。お客さんはすぐに会場外へ出て静けさは戻りましたが、その間、学生はじっと待っていました。会場がおさまるのをみて、学生は呼吸を整え演奏を始めました。学生は落ち着いてよく対処しました。演奏もよくできました。演奏の本番ではいろいろなことがあります。緊張もします。今回のようなハプニングもあります。これらを乗り越えて、きちんと思いどおりの実力を発揮できることで、本物の演奏家に育っていくのです。

 今回の演奏会では、客席がほぼ埋まるほど聴衆も多く、学生も弾きがいがあったと思います。多くの方々に聴いていただく工夫をすることも大事です。

 “一度の本番は、100回の練習に勝る”。学生たちは、今回の演奏会を貴重な経験として、いっそう精進します。