学長企画「井村美術館(京都)収蔵品展示と講演」を開催しました

2022.11.04

 

 10月27日(木)、井村美術館・京都美商ギャラリーが所蔵するオールドバカラの名品(鳥文鉢・花食い鳥文花瓶など)を展示するとともに、19世紀後半のフランスにおけるそれらの価値や日本の工芸品との関連について、長年研究と蒐集を続けてきた井村欣裕氏にご講演いただきました。

 講演では、日本の美術工芸品がジャポニズムブームを起こした時代背景について、当時の日本の歴史的背景を美術品に焦点を当ててお話いただき、「時代背景によって作られる美術品の価値」「資本主義と美術品の関係」「モノを売るための感性、一流の物を見る力としての感性の重要性」など、美術商としてのご自身の経験を惜しみなくご教示いただきました。

 参加者は美術品を間近で鑑賞し、また普段講義で聞くことのできない講演に、有意義な時間を過ごしました。