第63回入学式・第45回専攻科入学式を執り行いました

2023.04.10

 

第63回入学式・第45回専攻科入学式

2023年度入学式を4月5日(水)に執り行いました。学科ごとに会場を分散し、音楽ホール棟メイン会場からの中継で式典を行いました。

 音楽科学生による大学賛歌が合唱され、学長から短大に381名(美術科90名、音楽科62名、国際総合学科117名、情報コミュニケーション学科112名)、専攻科には46名(造形専攻22名、音楽専攻24名)の計427名が入学許可されました。

 小手川大助学長は式辞で「失敗を恐れずにチャレンジを繰り返し、最高に中身の詰まった二年間を過ごしてください」と新入生を激励し、短大と専攻科それぞれの入学生代表が「学則を守り、学生としての本分をつくします」と宣誓しました。

 第63回入学式・第45回専攻科入学式

第63回入学式・第45回専攻科入学式

 

 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。教職員一同、心から歓迎します。

 

◆◇◆2023年度入学式学長式辞◆◇◆

 大分県立芸術文化短期大学に入学された皆さん、また認定専攻科の第45期生となる皆さん、御入学誠におめでとうございます。

 そして、本日はご列席を控えて頂きましたが、ご家族の皆様に対しまして、心からお祝いを申し上げます。

 また、広瀬知事をはじめ、多くのご来賓の皆様には、お忙しい時期にもかかわらずご出席いただき、心から感謝申し上げます。

 さて、今、世界はGNPなどの経済規模を競い合う時代から、どこに住めば一度しかない人生を最高に楽しむことができるか、という時代に入ってきています。そういう目で見ると、日本は圧倒的に世界のトップにあると思います。

 現在日本は、少子高齢化の進展により地域共同体のあり方を見直す必要があるとはいえ、治安もよく、空気も綺麗で、交通の便もよく、美味しい食べ物や温泉などの「癒し」の文化にあふれています。また、それぞれの地域や季節ごとに異なる「マイクロカルチャー」に溢れています。マイクロカルチャーも人生を豊かにしてくれますし、大分には、そのような特徴が、古くから存在していました。

 私もそうですが、一度故郷を離れて別の文化に接してみると、故郷にあるユニークなもの、その長所が見えてくるものです。今年も、全国各地から新入生をお迎えしました。私としては、皆さんが、これからの二年間、あるいは更にその先の二年間、そうした地域の持つ隠れた長所(マイクロカルチャー)に気付く感性を更に磨き上げ、広い視野と芸術文化の知識・技能を持って地域社会を支えていける有為な人材に育つことを願い、教育に当たっていきたいと思います。

 本学は、芸術系と人文系の学科を併せ持つ、大変ユニークな公立短期大学であり、音楽や美術、国際文化、歴史、情報、地域社会など、まさに人々に生きる喜びを与え、暮らしを豊かにするものを、ここで学ぶことができます。

 例えば、芸術と観客を結ぶ仕事を系統的に学んでいく「アートマネジメント・プログラム」は、まさに本学の特長を活かした講座です。他にも地域社会や企業などの現場に出て、地域の方々と協働する「サービスラーニング」をはじめ、様々な地域連携、地域貢献の活動があります。また、海外では中国の江漢大学、韓国の釜山外国語大学、ニュージーランドのクライストチャーチ・ポリテクニック・インスティートなど、多数の海外の学校と友好協定を結んでおり、春期休暇・夏期休暇を利用し、中国、韓国、ニュージーランド、アメリカ、イギリスなどの大学で短期語学実習を行っています。コロナ禍で中断していた短期語学実習も、2月から再開し6名の先輩たちがアメリカ実習を無事に終了しました。さらに中国からの留学生4名がみなさんと机を共にします。

 本学では、世界の第一線で活躍する芸術家や文化人をゲストに招いてのプログラムも行っています。こうした、地域社会や国際的な交流の機会を含む様々な経験が、学生生活をさらに豊かにしていくことでしょう。そしてその幅広い知識や経験は、コロナ禍で希薄となった人と人を繋ぐコミュニケーション能力を高め、卒業後の社会人生活の礎となります。

 教育に当たる先生方は、専門家として、それぞれの分野において高い知識と能力を有しており、必ず、皆さんの成長を支えてくれるでしょう。

 皆さんには、コロナ禍のなかで高校生活を送ったことと思いますが、本学ではどんどん地域社会に出て行き、大きな目標を持ち、自らを高めていくことを期待します。高見を目指し成長する時は、失敗はつきものです。これから失敗を恐れずにチャレンジを繰り返し、最高に中身の詰まった二年間を過ごしてください。以上、私からの式辞といたします。

 

令和5年4月5日
大分県立芸術文化短期大学

学長 小手川 大助