国際総合学科の学生が国重要無形民俗文化財 「博多松囃子」に参加しました

2025.05.13

 

 2025年5月3日、国際総合学科の学生たちが、国の重要無形民俗文化財である「博多松囃子」に、大黒流の一員として参加しました。

 「博多松囃子」は、新年に福をもたらす歳神を迎える民俗行事が芸能化したもので、中世芸能の数少ない残存例とされています。明治時代に一時中断されましたが、その後「博多どんたく港まつり」の一部として復活し、現在では毎年5月3日・4日に開催される、博多の初夏を代表する伝統行事となっています。
 学生たちは、博多や天神地区の商店や家々の玄関先を訪れ、「いうぉーたー(祝)!」という力強い掛け声とともに、祝福の言葉を届けながら練り歩きました。
 本行事の特徴の一つは、二日間で約35km(大分駅から由布院駅間に相当)の距離を、下駄を履いて歩く点にあります。

 学生たちは、「博多の地域の皆さんの体力と精神力に感銘を受けるとともに、堤先生の健脚ぶりにも驚いた」と話していました。また、「下駄の風情は残しつつ、参加者の負担を減らせるような“クッション下駄”的な物を日田下駄と開発してみたい」といったアイデアも生まれていました。
 このフィールドワークを通じて、学生たちは地域に根差した伝統文化の価値を体感し、地域の方々の尽力によって文化財が継承されている実情に触れることができました。文化資源の持続的な活用や次世代への継承の重要性について、理解を深めることができたようです。
最後に、行事への参加にあたり、貴重な学びの機会をご提供くださったすノ一(須崎一区)の皆様に、心より感謝申し上げます。そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

・当日の動画等は国際総合学科Instagramにて公開中⇒