第3回「豊の国学」リレー講座で国際総合学科の堤講師が講演を行いました

2025.11.21

 

 11月16日、第3回「豊の国学リレー講座」において、国際総合学科の堤先生が「弥栄神社 大絵馬に見る幻の府内祇園祭~160年の時を超え、今甦る!~」と題して講演を行いました。

 「豊の国学」リレー講座は例年、様々な角度から「豊の国」を学ぶ機会を提供し、大分県民の生涯学習を支援するために開講されています。

 講演では、堤先生が研究を進めている大分市・上野の弥栄神社所蔵「府内祇園祭礼図絵馬」について、科学調査で得られた分析結果をはじめ、小字名や棟札、古文書、現存する神社の位置関係などを参照しながら、参加者の皆さんとともに照合作業が行われました。とくに、大絵馬の構図を読み解くうえで重要な鍵となる、本学に隣接する大臣塚古墳の石碑をはじめとした関連資料も紹介され、失われた都市祭礼の実像が徐々に明らかになっていきました。

 そして、最後には『府内祇園会』の復興がもたらす多面的な効果(観光資源等)についても、イメージ図を用いて分かりやすく解説されていました。

 参加者からは、「東京出身ですが、大分市にこのような伝統行事があったことを初めて知り、その壮大なスケールに驚かされました。ぜひ、この大絵馬を大分市民の財産として大切に保存していけたらと思いました」といった感想も寄せられていました。

 堤先生は、11月24日(月)祝祭の広場で行われる「府内のまち・文化フェス」でも講演予定とのことです。