国際総合学科の学生が鹿児島大学で七島藺のサンプリング調査を行いました

2025.12.26

 

 12月25日、国際総合学科の学生が、鹿児島大学教育学部の実習地において七島藺のサンプリング調査を実施しました。本調査は、国際総合学科・歴史観光学研究室が取り組むフィールドワーク支援事業の一環として行われたものです。

 大分市に伝わる民俗伝承「府内藩への七島藺伝来をめぐる橋本五郎衛門関与説」に着目し、各地で採取した七島藺のシーケンス分析(DNA 分析)を通じて、その伝来と伝播過程を科学的に検証することを目的としています。

 今回、鹿児島大学では奄美大島産(大和村名音)および十島村産(子宝島)の七島藺を採取しました。(橋本五郎衛門が七島藺をトカラ列島から持ち帰ったとされる伝承に関連する重要な産地)
 
 これに加え、大分市産(堤研究室ベランダ)、国東市産、沖縄産の七島藺も収集しており、計5か所の産地のサンプルを比較分析する予定とのことです。サンプリングに参加した学生は「民俗伝承と分子生物学の手法を組み合わせた新たな視点で、地域文化の成りたちを明らかにできたら面白いです。」と話されていました。今後の分析結果が期待されます。

 本調査の実施にあたり、多大なるご協力を賜りました鹿児島大学教育学部実習地の皆様に、心より御礼申し上げます。

  

  

※ 鹿児島大学教育学部実習地 HP ⇒
※ 鹿児島大学教育学部実習地の取組みはこちら ⇒