本学 美術科学生がパッケージデザインコンペティションで特別賞を受賞しました

2014.11.11

 

 第18回富山デザインフェア2014「パッケージデザインコンペティション」において、本学美術科デザイン専攻ビジュアルデザインコース2年(西口ゼミ)の大石葉月さんの作品「ひめしま踊りもなか」が特別賞(サクラパックス株式会社賞)を受賞しました。

 このコンペは、地域のデザイン振興を通じて、将来デザイナーを目指す人たちの技術力向上と、豊かで魅力ある生活文化の創出を図ることを目的としたもので、県内外でデザインを学ぶ学生から“パッケージデザイン作品”を公募しています。

 地産デザインをテーマに、地域の良さをアピールするためのギフトを「デザインⅠ」(デザイン専攻2年前期)の授業の課題として制作。希望者はそこで完成した作品をコンペに出品しており、今回は昨年に続き二人目の受賞となります。

 「ひめしま踊りもなか」は、スライド式になった箱の中に、姫島の盆踊りで代表される“キツネ踊り、たぬき踊り、アヤ踊り、猿丸太夫”をイメージした最中と、真ん中に豆絞りの手ぬぐいが付いています。「ひめしま踊り」の解説と「豆絞りの使い方」本がセットになっていて、伝統を学べる工夫がされています。

 

 

Q&A

Q.制作にどれくらいかかりましたか。
A.構想から仕上げまで入れると、1ヶ月半くらいかかりました。
Q.ひめしま踊りを題材にした理由は?
A.姫島という島があるということを知って、気になって調べてみると、自然が豊かで伝統行事が栄えていることを知りました。普段は静かな村も、盆踊りの時期は、県外からたくさんの観光客が来るそうで、そんなに有名なお祭りがあるのに、お土産としてPRするものがあまりないな、と感じたので、このお祭りを活かしたものを作りたいと思いました。
Q.制作の際、工夫したことは?
A.おじいちゃん、おばあちゃんに懐かしんでもらうためにレトロなイメージにして、子どもたちには親しんでもらうために、キツネやたぬきのキャラクターを使いました。
Q.賞を受賞した感想は?
A.今までコンペに出品することはなかったのですが、自分に挑戦するつもりで「出すことに意義がある」というつもりで出品したので、賞をいただいてビックリしています。富山での開催だったので、姫島の事は知られてなかったかもしれないけど、少しでも姫島の良さを分かってもらえたのかな、と思ってすごく嬉しいです。

~担当の西口専任講師より~
制作しているところからずっと見ていましたが、試作を繰り返して頑張っていたと思います。もなかのパッケージには苦労していたようで、いろんなタッチを試してデザイン的だけどアナログな手書き風にすることで、お祭りの楽しい感じと島のやさしい雰囲気がよく表現できたと思います。本人がしっかり取り組んだ結果が出たのだと思います。