「パーカッショングループ ミレニアム 16thコンサート」を開催しました

2014.12.13

 

 パーカッショングループ ミレニアムのコンサートを、12月6日、音の泉ホールを会場に開催しました。今年で16回目となるこのコンサートは、本学打楽器を専攻している学生が主体になって、松倉利之教授の指導の下、毎年開催しているものです。今回は、6名の学生が出演しました。珍しい打楽器だけの演奏会で、学生の技術向上だけでなく、打楽器の魅力やアンサンブルの楽しさを多くの人に知ってもらうために、開催しているものです。

 演奏会では、曲間に松倉先生がいろいろと解説しながら進行していきます。これは、打楽器のセッティングに時間がかかるために、間を埋める意味合いもあります。それだけ、打楽器奏者にとって大変なのが、楽器の運搬とセッティングなのです。今回の演奏会のためにも、2トントラック1台と赤帽の軽トラック2台分を大学から運搬して来ました。だから体力が必要なのです。セッティングにおいても、毎回使用する楽器は異なりますし、どの位置にどの楽器を配置するかは重要で、音楽の聞こえ方も異なるし、演奏者の手順にも影響します。楽器だけでなく、バチやマレットをどの順序にどこに置いておくかまで気を遣います。こうして、一つの演奏会ができあがるのです。

 第1部に4曲、第2部に4曲演奏、中でも、第1部の最後に演奏した福田洋介作曲「Vivid Times Quartet」では、4名の奏者が、手拍子から始まり、幼稚園等でもよく使う、音階が鳴る筒であるドレミパイプやアルミパイプをハンマーで叩くトーンチャイムを使って、次々にアンサンブルを展開していきます。ラテン音楽を基本にノリのよい曲で、聴いている人、見ている人を楽しくしていく曲でした。

 また、第2部の最後に演奏された野本洋介(読売日本交響楽団打楽器奏者)作曲「The Big Dipper」は、大きな柄杓、すなわち「北斗七星」を意味し、親しみやすいメロディを持ち、キラキラ輝く星空をイメージした曲。このスケールの大きな曲を6名の学生に松倉先生を加えて演奏しました。 最後にアンコール曲として、皆でポップス曲から「オーメンズ・オブ・ラブ」と「君の瞳に恋してる」を軽やかに演奏し、会場から大きな拍手を受けていました。

 打楽器の演奏会は、会場に足を運んで一度見てみないと、お腹にドンドン来る迫力を感じてみないと、その魅力、おもしろさはわかりません。ぜひ、一度会場にいらしてみてください。