別府大学別科日本語課程 講師 加藤多嘉子さんに講義を行っていただきました

2014.12.18

 

 12月17日、国際総合学科1年を対象とした「キャリアデザイン演習Ⅱ」の授業で、別府大学別科日本語課程 講師 加藤多嘉子さんに講義「国際的な地域活動を楽しむ人生」を行っていただきました。

 加藤さんは、別府大学でスリランカ・アメリカ・ケニア・台湾などの人たちに日本語を教える傍ら、『大分国際車いすマラソン大会』や『別府大分毎日マラソン大会』などで通訳を行うほか、大分県内に在住・滞在する外国人を支援する団体『NPO法人地球人倶楽部』理事をはじめ、『あいうえお部会』副代表、『通訳ボランティア部会』代表を務めるなど、多くの活動を行っています。

 現在に至るまでの加藤さんは、結婚後3人のお子さんを出産。一番下のお子さんが幼稚園に入学した際、本学に新設された人文系学科のことを知り、「語学が学べて多くの人たちと交流できるこの大学は、まさに自分が求めていたものだ」と受験を決意、見事合格されて国際文化学科(現・国際総合学科)に37歳で入学されたという、パワフルな経歴をもっています。卒業後も、通訳の専門学校に通うなどして、意欲的に勉強をしてきたそうです。

 短大入学当時は、“お母さん大学生”として新聞やラジオなどで取り上げられたそうで、その時のラジオを聞き、掲載された新聞記事を見せていただきました。新聞のインタビューに加藤さんは「英語で大分を紹介するようなことがしたい」と語っており、現在、まさにその夢を叶えていらっしゃいます。

 加藤さんは「大分は『大分国際車いすマラソン大会』や『別府大分毎日マラソン大会』など、積極的になろうと思えば英語を使う機会に恵まれていると思う。私もそういった機会が多かったからこそ、モチベーションを保ちながらやってこられた」と話し、「学生の間はTOEICや英検にトライしてほしい。ただ受けるだけではなく、“それに向かって頑張る”という気持ちを大切にしてほしい。そして、英語を使う場にどんどん出て行けば、勉強の成果を実感できて更に楽しくなり、継続しよう、と思えるようになる。“なんでもやってみる!”という気持ちが大切」と、ご自信の経験を踏まえて学生たちにアドバイスしました。

 また、本日の講義担当ジュリー・ヌートバー准教授も、「加藤さんの生き方はすごくステキだと思います。みなさんも、チャンスがあればやってみよう!という気持ちを見習ってください。九州に住みながら、国際的な活動ができる場は必ずあります」と学生たちにエールを送りました。

 本日は、何でもチャレンジしよう!そんな前向きになれる、講義でした。