「第49回大分市美術展」入賞作品表彰式が開催されました

2015.03.16

 

 3月15日、大分市美術館にて、「第49回大分市美術展」入賞作品受賞者の表彰式が開催され、各受賞者たちに賞状と副賞などが贈られました。

 表彰式では、「大分市長賞」を受賞した本学美術科メディアデザイン2年の西山愛莉さんが「このたびは素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。多くの方々にお褒めの言葉を賜り、たいへん光栄に思います」と、受賞者を代表して感謝とお礼の意を述べました。

 西山さんの作品は写真で、タイトルは「母胎」。シーツに包まれた友人の姿を被写体としています。受賞について西山さんは「最初は軽い気持ちで応募したのですが、賞を受賞したと聞いてビックリしました。私は“美しいもの”が好きで、自分が美しいと思うものを制作して、他の人にも美しいと感じてもらいと思っていました。賞を受賞したことで、その思いが伝わったのだと思い、嬉しかったです。制作は、担当の於保先生にじっくりとアドバイスをいただきながら行いました。8月にはベップアートマンスで作品展に参加します。これからも頑張りたいと思います」と語りました。

 西山さんの作品に関して、菅館長も「審査員、運営委員ともにたいへん評価の高い作品でした。新しい分野・視点で、今までにない作品だと思います」と評していました。

 「第49回大分市美術展」は3月29日(日)まで、大分市美術館にて開催中です。みなさまぜひ、足をお運びください。


~西山愛莉さん「母胎」作品コンセプト~

 

 美しいものとは何か、またその美しいと感じる価値観はどこにあるのか、そういった自分の美意識を浮き彫りにする作品を制作しました。
 幼少期の真っさらな価値観で美しいと感じたものは、「庭に咲いていた花」であり、それは今の私に繋がるものがあるのではないかと考えました。今の私は「女性の身体のライン、またその性の働き」を美しいと感じています。その二つから、「女性も植物でいう雌も、成長するにつれ膨らみを帯びて成長し、子を宿すための身体へと変化していく」という共通点を見つけ、女性の身体のラインを作り込むことで、神秘的な現象の美しさを表現しました。
 この作品が今後の私の作品制作の母胎になると考えています。

 



第49回 大分市美術展

   ・会 期:3月6日(金)~29日(日)
   ・時 間:10:00~18:00(入館は~17:30)
    ※3月29日(日)は12:00まで
   ・休館日:3月16日(月)、23日(月)
   ・入館料:無料