アルゲリッチさん専用ピアノの「弾きこみ」をしました

2015.05.12

 

 別府アルゲリッチ音楽祭が5月9日(土)に開幕しました。本学卒業生らもオープニングコンサートに参加し、祭典を盛り上げました。そして15日(金)には「しいきアルゲリッチハウス」の竣工式が行われます

 

 ハウスはマルタ・アルゲリッチさん専用のピアノ「マルティータ」(愛称)と高品質の音響設備を備えたサロンです。ピアノ(スタインウェイ&サンズ社 D274型)は大分市のiichiko総合文化センターグランシアタに一時保管され、その間、至極の音色を保つために本学学生らが「弾きこみ」を行いました。
 

 初めて「弾きこみ」に参加することになった後藤早さん(専攻科音楽専攻2年)は「アルゲリッチさんのやさしく温かい音色が大好きです。彼女専用のピアノを弾くことができるなんて」と喜び、「ピアノは弾く人で音が変わるというのは分かっているのですけど、『マルティータ』で私も彼女のような音色を出せるか試したい」と意欲をあらわにしていました。
 

 そして憧れのピアノと対面した日。後藤さんはJ,S.バッハ=ブゾーニの「パルティータ第2番BWV1004から『シャコンヌ』」と「<コラール前奏曲より>“目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声”」を3時間弾き続けました。深く鮮やかな「マルティータ」の音色。後藤さんは「私の出したい音があるのですが、それに応えてくれる楽器です」と目を輝かせました。世界的に有名なピアニストのピアノに触れる貴重な機会、卒業の年にそのチャンスに恵まれた喜びは大きかったようでした。






 



 「しいきアルゲリッチハウス」は5月15日(金)、別府に完成します。アルゲリッチさん専用のピアノ「マルティータ」とともに永く音楽を届けて欲しいという願いを込めた、素晴らしい音響を持つ「サロン」です。歴史に残るアルゲリッチさんの名演を届ける、クラシック音楽の殿堂となることでしょう。