作品展「ideal Fit」が開幕しました

2015.09.18

 専攻科造形専攻メディアデザインコースの学生3名による展示「ideal Fit」が9月18日(金)、別府で始まりました。一つのビルの3店舗でそれぞれが作品を展示しています。店舗が違うように、まるで違うタイプの作品が並んでいます。

 ビル1階のバー「LEFT ALONE」には西山愛莉さんの写真作品が展示されています。大人の世界に踏み出す、少女から女性へと変わる複雑な心情と、一歩先へ進む気持ちの、純粋な美しさを表現しています。絵画のようにも見える、モノトーンの作品の数々がほの暗いバーにしっくり“Fit”しています。作品展について西山さんは「性と貞操観念について改めて考え、認識するきっかけになれば。そして、美しいと感じてもらえれば十分です」と話します。

 2階の「将棋処と」には上野莉子さんがインスタレーション作品を展示しています。将棋を楽しむ和の空間に“Fit”させるために、「日本人とは何か」を考えたそうです。そうして、察する心・思いやる心を作品テーマとし、孟子の「不忍人之心」(人の不幸を見過ごせない気持ち:現代語訳はサイト「漢文塾」よりhttp://kanbunjuku.com/archives/102)を独自の“象形文字”で表しました。光を当てて文字が浮かび上がる様子は、作品の世界観だけでなく、見た目にも奥行きを出しています。上野さんは「普段は味わえない場所での展示です。ぜひ作品と共に空間全体を感じてください」と来場を呼びかけています。

 同じく2階の「おにぎりかふぇ」では上尾若菜さんがイラスト作品を展示。上尾さんの日常などを幻想的に表現しています。別大国道のサイクリングコースから見た大分の夜景など、多くの人が見たことある風景が、幻想的で印象的なタッチで表現されていて、親近感がわきます。上尾さんは「個性あふれる空間です。ぜひお越しください」とほがらかに話します。

 また、明日9月19日(土)は14時から芹沢高志氏(混浴温泉世界総合ディレクター)と菅章氏(大分市美術館館長)をゲストに、各会場を巡回しながら作品についての説明会を行います。その後、会場の一つである「LEFT ALONE」にて軽食を交えて交流会を開催します。多彩な作品空間を味わうイベントです。ぜひご参加ください。参加無料。

 


 




<ideal Fit>

会期:9月27日(日)まで
場所:別府市北浜2-7-31もず屋ビル
「LEFT ALONE」13:00~19:00(日曜定休)
「将棋処と」11:00~19:00(9/24休み)
「おにぎりかふぇ」11:00~19:00(9/24休み)
※駐車場はございませんのでご注意ください。
※「将棋処と」「おにぎりかふぇ」は入場無料ですが1オーダー制です。