九州心理学会が本学で開催されました

2015.11.30

 

 11月14日(土)と15日(日)、九州心理学会第76回大会が本学で開催されました。両日とも午前は研究発表、午後はシンポジウムが行われ、延べ400名近くの方々が本学を訪れました。

 とくに2日目午後の公開シンポジウム「子どもの自主性・主体性を伸ばす『勇気づけ』のコミュニケーション-子育てと教育の現場から-」には、多くの県民の皆様が出席されました。始めに大分大学の古城和敬教授から『勇気づけ』の理論と技法が紹介された後、現場の先生方から、家庭や幼稚園、中学校や特別支援学校における、子どもの自主性を伸ばす取り組みが報告されました。子どもをほめたり叱ったりするのではなく、子どもの言動に着目し、「子どもなりの目的や計画に耳を傾ける」「出会った困難を乗り越えさせる」ことが、自信や責任感を育む上で重要であるという主張と実践はとても示唆的でした。

 本学関係では、情報コミュニケーション学科の柴田・吉山・凍田が「水害時の避難誘導アプリの開発-心理学実験への活用-」、藤田が「幼児のゲーム遊び場面における交代行動と情動共有の関連」というテーマで研究発表を行い、他大学の研究者との討論を通して刺激を受けました。

 本大会では、サービスラーニング「赤い羽根ボールペン募金」に大会事務局の協力をいただき、大会公式ボールペンとして購入いただきました。また、学会員や公開シンポに参加された県民の皆様からも募金いただきました。ここに厚くお礼申し上げます。

(情報コミュニケーション学科 藤田 文)