大分合同新聞社の新印刷工場の見学施設の壁画を本学学生が制作しました

2016.07.11

 大分合同新聞社が新印刷工場を大分市大分流通業務団地に建設するにあたり、子供向け見学プログラムの壁画制作依頼があり、本学美術科デザイン専攻 メディアデザイン グラフィックアート分野 於保研究室の学生3人(銭谷美乃里さん、金子哲子さん、上尾若菜さん)が、手描きのイラストレーションを元にグラフィックアートを完成させました。

 6月25日(土)、壁画制作に関わった学生達と子供たちが招待されたプレイベントに参加して、実際に子供たちが観覧する様子を視察に行きました。

 

 

 新工場は「ムシ」の世界を舞台としており、主な見学者の小学生にムシの視点から見た世界をイメージさせるというテーマを基に、各階には、地中(地下1階)、地上(2階)、空中(3階)とフロア別にムシ達のいる様々な環境が設定されています。

 本学の学生は、地中・地上・空中それぞれのフロアごとに壁画を担当しました。

 地中(地下1階)を担当したのは、上尾若菜さん。植物の根を極端に太くデフォルメして描き、また蟻のスケール感に抑揚を付けるなど工夫をして、小学生に分かりやすく迫力のある作品を完成させました。

 地上(2階)を担当したのは、金子哲子さん。小学生にも分かりやすい地上のムシや花を描きました。その中でもイモムシのモチーフは卒業制作からの研究材料でもあり、自然の風景の中に見え隠れする面白さを表現しています。

 空中(3階)を担当したのは、銭谷美乃里さん。山の頂上から見るようなひらけた空と、ムシの世界をイメージさせる壁画を意識し、自身が得意とする水彩の技法で柔らかな空に仕上げました。



<学生の感想>

・個人で作品を制作する時と違い、クライアントの依頼で制作することは、先方の意見とすり合わせていかないといけないので大変でしたが、実際、自分たちが制作したものが壁画になっているところを見ると、とても嬉しかった。壁画の制作過程を最初から知ることができたので、貴重な経験を得ることができました。

・依頼主の要望に応えながらの制作は大変でしたが、ブラッシュアップを繰り返した結果、納得のいく作品を制作することができ、仕事に対するやりがいを感じました。

・実際に、自分たちのイラストレーションがデジタル処理されて、大判プリントで出力された壁画となった制作現場を見て感動しました。