宇佐市立四日市北小学校で地域巡回演奏会を開催しました

2017.09.14

 9月11日(月)、宇佐市立四日市北小学校で地域巡回演奏会を開催しました。本学音楽科学生34名が全校児童、教員、地域の方々約330名を前に、オペラハイライト、ピアノソロ・連弾、弦楽アンサンブル、トランペット5重奏、器楽アンサンブル、合唱を披露しました。
 地域巡回演奏会は県民の方々や小・中学生にクラシック音楽の素晴らしさを伝え、大学と県民の交流を深めるとともに、地域文化の向上への貢献を目的として昭和61年から始まりました。

 演奏会はオペラハイライトからスタート。色とりどりのドレスをまとい歌う学生たちに「すごい!」「きれい!」といった声があちこちから聞こえました。



 続いてはピアノソロ・連弾の演奏。ピアノソロで「組曲第7番ト短調 HMV432よりパッサカリア/ヘンデル」を披露した専攻科1年生の山本さんは四日市北小学校の卒業生です。本番前に「授業を受けていた校舎は新しくなっていますが、体育館は当時のまま。小学生のときもこの体育館のピアノを演奏していたので、再び同じピアノを弾けて嬉しいです。今日はみなさんに楽しんでもらえるように演奏したいです。」と母校での演奏の喜びを語ってくれました。
 連弾による「さんぽ」は、2人でひとつのピアノをリズムを違わず弾く技術の高さに、大人も子どももつい感心して見入ってしまいました。

 

 弦楽アンサンブルでは「花(モーツァルト風)」を披露。瀧廉太郎作曲の「花」かと思えばモーツァルト・・・という不思議なメロディーは、先生方や保護者の方にも楽しんでいただけたようでした。
 トランペット5重奏ではディズニーメドレーに動きをつけながら演奏しました。おなじみの曲の数々を、体でリズムをとりながら聴く小学生の姿には思わずほほがほころびました。

   

 

 楽器アンサンブルでは「ティコ・ティコ」を披露。大きなバケツを楽器として演奏する姿は迫力と驚きで圧倒されたようでした。
 合唱「大切なもの」「いつも何度でも」はその澄んだ歌声で、しみじみとした余韻に会場は包まれました。


 

 最後は会場の全員で「花は咲く」と「四日市北小学校校歌」を歌いました。「花は咲く」はピアノ連弾による伴奏で再び山本さんが登場し、母校で大輪の花を咲かせました。

 「四日市北小学校校歌」はこの日のために本学音楽科の河野敦朗教授がオーケストラ用に編曲し、本学学生の管楽器、弦楽器による迫力ある演奏と、小学生の元気な歌声が体育館いっぱいに響きました。

 

 最後まで演奏に一生懸命耳を傾ける小学生の姿に、この地域巡回演奏会の役割が果たされていると実感することができました。楽器の演奏や歌を歌うこと、幅広く奥深い「音楽」に一人でも多くの子どもが興味をもってくれたことを期待しています。