豊後大野市立百枝小学校で地域巡回演奏会を開催しました

2017.09.14

 9月12日(火)、豊後大野市立百枝小学校で地域巡回演奏会を開催しました。本学音楽科学生ら35名が全校児童、教員、地域住民ら約120名を前に、オペラハイライト、ピアノソロ・連弾、弦楽アンサンブル、トランペット五重奏、器楽アンサンブル、合唱を披露しました。

 地域巡回演奏会は、県民の方々や小・中学生にクラシック音楽の素晴らしさを伝え、大学と県民の交流を深めるとともに、地域文化の向上に役立つことを目的として昭和61年から始まりました。

 オペラハイライトから演奏会はスタート。学生による司会で、オペラとミュージカルの違いや、演奏するオペラの内容を1曲ずつ分かりやすく解説しながら披露しました。歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より〝踊りましょうよ〟歌劇「フィガロの結婚」より〝手紙の二重唱〟歌劇「椿姫」より〝乾杯の歌〟喜歌劇「こうもり」より〝乾杯の歌〟と、全4曲を披露しました。うち3曲のメインが女声だったために、3曲目の「椿姫」の〝乾杯の歌〟では男声による演奏にとても驚いていました。

 

 

 

 ピアノソロでは百枝小学校卒業生の短大1年生 原尻千広さんがショパンの「別れの曲」を演奏しました。自分たちの先輩にあたる原尻さんの演奏に、児童たちは静かにじっと聴き入っていました。そのあと続けられたピアノ連弾では「となりのトトロ」の〝さんぽ〟を演奏しました。馴染みの深い演奏に、会場全員が手拍子を鳴らしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 弦楽アンサンブルの演奏の前に行われた楽器クイズでは、児童たちのファインプレーで会場は盛り上がりました。クイズに引き続き行われたアイネ・クライネ・ナハトムジークと滝廉太郎の「花」は、児童たちにとって大変聞きなれた音楽だったようで、客席のあちこちで「知ってる!」と声が上がり、演奏する学生たちも嬉しそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 迫力あるトランペット五重奏、器楽アンサンブルでは、ディズニーメドレー、ルパン三世のテーマ、ティコ・ティコと、小気味よいメロディにつられ、体を揺らして一緒にリズムをとる児童が多くみられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後は「大切なもの」、「いつも何度でも」の合唱演奏と、「ビリーブ」と校歌斉唱。校歌の伴奏は、百枝小学校卒業生の原尻さんが担当。「懐かしくて泣きそうだった」と感想をくれた原尻さんの気持ちがとてもよく判る、一日の感動が込もった深い歌声が体育館に響きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 演奏後、児童たちからは、「きれいな演奏だった」、「面白い楽器が見れて良い経験になった」等、多くの感想の声が上がりました。中でも、「お腹から声を出すってこういうことなんだなと思いました」という感想に関しては、学生たちから感嘆の声が上がりました。
 校長先生からは、「生徒にもより音楽の魅力が伝わり、ひとり、ふたりと、自分もやってみたいと思い始める子が必ず出るほど素敵な演奏だった。ぜひこれからも頑張ってほしい」とのお言葉をいただき、学生たちも改めて、演奏する喜びを感じられたようでした。