辛島輝治先生によるピアノ特講を実施しました

2017.09.29

 

 東京藝術大学名誉教授、本学講師の辛島輝治先生の集中講義、「ピアノ特講」が9月19日(火)から22日(金)にかけて、本学でおこなわれました。辛島先生は本学で30年以上「ピアノ特講」の講師を担当してくださっています。

 ピアノコースの専攻科音楽専攻1年生及び短期大学音楽科2年生の学生、21名が「ピアノ特講」における公開レッスンを受講しました。

 辛島先生は受講生のクセや弱点を瞬時に見抜き、的確でわかりやすい指導をしてくださいます。「どんな音楽を作りたいかイメージすることが大切。」とアドバイスを送った辛島先生。熟練の指導に耳を傾け、頭をひねり、ひたすら演奏に集中する学生たちでした。

 レッスン終了後に辛島先生は本学のピアニストたちについて「レベルが高く、吸収力があり素直で、すぐ理解出来る。気持ちの準備ができているので、ぜひ持続させてもらいたい。若きピアニストのみなさんには基本的な力を身につけて応用させてもらいたい。」と高く評価していただきました。

 

 

辛島輝治先生:プロフィール 

 東京藝術大学卒業後、1964年から67年ベルリン国立音楽大学にて研鑚を積む。田村宏、G.プッヘルトに師事。61年に第一生命ホールにてリサイタル・デビュー。以来、ソロ、各種室内楽、歌曲の伴奏等で活躍。68年から69年にかけてのシューベルト連続演奏会、2005年、06年のシューベルトアーベント。音楽的魅力を伝えた演奏は高く評価されている。
 また、作品の内奥にまで関わる誠実なアプローチ、ファンタジーに富んだ演奏は、多くの固定ファンを持っている。日本音楽コンクール、神奈川新聞音楽コンクール等、審査員。2004年、東京藝術大学教授を退官。06年、CD「シューベルトのピアノソナタ」、「シューベルトのピアノソナタⅡ」を、09年「シューベルトの即興曲ほか」をリリース。2011年デビュー50周年記念演奏会を行う。東京藝術大学名誉教授。