第5回「文化と評価」研究会で中山学長が講演を行いました

2017.12.14

 

 12月8日(金)、ホルトホール大分にて開催された第5回「文化と評価」研究会にて、本学の中山欽吾学長が「声楽団体「公益財団法人東京二期会」における経営改革について」をテーマに講演を行いました。

 

 中山学長は本学業務のほかに、国内有数の声楽団体「公益財団法人東京二期会」の理事長を兼任しています。講演では、1990年代後半から2000年代前半にかけて中山学長が手がけた経営再建の取り組みを紹介しました。

 

 


 

 入局当初、以前の三井金属鉱業株式会社北米支社長の経験を活かし、事業の赤字体質改善に向け、問題所在を明確にし、それをグラフや図で可視化し、周囲に改革の必要性を粘り強く説いて回ったそうです。
 そして、時代に合わせて団体のあり方を見直し、地道に事業を検証する取り組みを進め、赤字を減らし黒字を増やす着実な取り組みが功を奏し、2000年代に経営は再び軌道に乗り始めたとのことです。

 

 講演の参加者からは、「本講演はオペラ団体に限らず、文化芸術に関わる様々な団体にとっても有益な話だった。文化芸術事業あるいは団体の存続のために経営の視点はかかせない」と感想をいただきました。中山学長は芸術文化の印象が強いですが、本講演では「元・経営者」の側面を垣間見る講演となりました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

※「文化と評価」研究会では、県内外の実践者あるいは研究者による活動報告を元に、参加者が共に学びあう、自己研鑚型勉強会を定期的に開催しています。