「ボルネオ植林ツアー」参加報告レポート

2013.09.11

NPO法人「緑の大地の会」が主催する「ボルネオ植林ツアー」に参加した国際総合学科1年の柳田真智子さんより、参加報告レポートが届きました。
ボルネオ植林と国際交流~大分県民の森を作る~

 私は8月22日~26日の間、NPO法人「緑の大地の会」主催のボルネオに植林に行くというボランティアに参加しました。私はそこで初の海外、植林そしてホームステイを体験しました。私がこの体験を通じて思ったことは二つあります。

 一つ目は「コミュニケーションの大切さ」です。これは全ての事についていえます。植林の時もホームステイ先でも、共に行動する日本の方々とも、言葉が通じなくてどうやったら自分の気持ちを伝えられるか試行錯誤しながらどうにかして伝えていました。ホームステイ先の家族や一緒に植林をしてくださった方も簡単な単語だけ使ってくれたり、ジェスチャーで説明してくれたりと本当に優しくしていただきました。言葉が通じなくて気持ちを伝える手段は沢山ありますが、私は今回の体験で少しでもいいからもっと相手と対等に言葉を交わして話したい、と感じました。上手く気持ちを伝えられない悔しさ、言葉が直ぐに出てこないもどかしさ。外国に行ったからこそ体験できた感情でした。

 二つ目に「小さいことだけど大きなこと」 です。なぜ、植林に行くのかと言えば「熱帯雨林の再生を図ることで地球温暖化防止の寄与となる。」からです。しかし、一人20本、木の苗を植えたとしても直ぐに効果が出るのか?と言えばそうではないです。私も、植林しながら「たった、20本くらいで意味があるのか?」と思っていました。しかし、16年前に日本人が植えた木を見に行った時、「意味がないことはないんだ。」と、地面に強く根をはり周りの木に負けないくらい逞しく成長している木を見て感じました。(皆で一緒に撮ってる木です。)たった20本でも、私が植えた木は直ぐに私の身長なんて追い越して大きくなり熱帯雨林の一部になります。そう考えると、20本全てが成長するとかなりの量になります。最初は小さくてもゆっくりと確実に大きくなる。木と同じように私達が行ってきていることは小さなことだがいつかは大きな熱帯雨林になります。全く無駄ではない。そう感じました。

 見て、聞いて、触れて、嗅いで、話して、考えて考えて、そして自分なりの答えを見つけることができ、また、これからの課題も見つけることができました。だから、私は私が植えた木が成長していくように、時間はかかると思いますがゆっくりと将来に向けて少しずつ確実に成長していきたいです。そして、必ずまた成長した木を見に植林に行きたいです。
国際総合学科1年 柳田真智子