県立美術館開館に向けての学生提案を実施しました

2014.08.24

 

 本学 専攻科造形専攻ビジュアルデザインコースの1年生7名が造形研究の授業の中で、「県立美術館開館に向けて如何に県民に訪れてもらうか」という課題に取り組みました。

 今回は、県立美術館のロゴ「OPAM」を考案したデザイナーの工藤青石さんの指導を受けながら、前期期間中に取り組み、このたび各々考案したデザイン案を発表したもの。工藤さんから与えられた課題は『ACCESSIBLE』。すなわち、美術館を誰でも、利用しやすくするデザインとして、どんな提案ができるか。特に、「空間」「メディア」「サービス」の3つの区分から選んで考えるように指示がありました。

 7名の学生提案は、以下の多彩なものになりました。
①子ども用HPの制作
②アニメーションを使ったプロモーション企画『おしえて、ぱむじい』
③キャラクター『OPAMちゃん』によるグッズと美術用語解説冊子POKKE
④アクセスマップ

⑤OPAM年間パスポートとnimokaカードが一体になったカードデザイン「より道できる美術館」
⑥「出会いと五感」5枚組ポスター(竹編みを素材に、五感を比喩的なモノで3D表現)
⑦週末をOPAMで過ごすためのプラン「週末OPAM」(Webサイトとポスター、パンフレット)

 一つ一つの学生プレゼンに対し、工藤さんが丁寧にコメントを加えていきました。「見る人に対する優しさがあふれていて、上質で、子どものことを大事に考えている」「文字色の使い方を考えるとよい。黒色は強すぎるので、トーンを変えるとよい」「自由な発想がよい。モチーフがばらばらなのがおもしろい」など指摘されていました。

 

 最後に、「今回の美術館はある意味で、実験の場。想像しなかった、おもしろい提案がどんどん活かされる場であって欲しい。」と締めくくられました。

 今後、学生提案は、工藤さんの指摘を受けて手直しをした後、11月頃に、県民向けプレゼンテーションの場が設定される予定です。ぜひ多くの人に見ていただきたいです。