「大分県出身若手演奏家コンサート」に本学卒業生が出演しました

2014.05.03

 

 4月28日、「第16回別府アルゲリッチ音楽祭」の大分県出身若手演奏家コンサートが、ビーコンプラザ国際会議室で開催されました。このコンサートは、アルゲリッチの提唱する若手音楽家を“育む”ことをコンセプトとしたもので、大分県にゆかりのある35歳までの音楽家が出演。今年は5組8名の若手演奏家によりフレッシュな演奏が披露され、会場は250名を超える地元のお客様でにぎわいました。

 このうち3組が本学の出身者で、まず冒頭を華やかに飾ったのが、中山ほのかさん(ピアノ伴奏:福岡史帆さん)のトランペット演奏でした。中山さんは、本学専攻科の修了生で、現在は宮崎県で演奏家として活動中。演奏曲目は、O.ベーメ:トランペット協奏曲 ヘ短調 op.18 より 第1楽章。一番手の緊張感の中で、速いテンポで起伏のあるパッセージを華やかに歌い上げ、ゆるやかでメランコリックな部分は情感豊かに奏していました。

  後半に登場したのが、ピアノ演奏で首藤里佳さん。首藤さんは、本学短大と専攻科を卒業修了しています。演奏曲目は、S.プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第6番 op.82より 第1、4楽章。 プロコフィエフ特有の激しい不協和音の連続や独特のリズムを有する難解な曲を力強く弾きこなして、聴衆の拍手をいただいていました。

  トリを飾ったのは、メゾソプラノの山口優里菜さんの歌声(ピアノ伴奏:山中惇史さん)。山口さんは、本学を卒業後、2013年に東京藝術大学声楽科を首席で卒業。演奏曲目は、①G.ロッシーニ: 誘い(いざない) ②山中惇史: たんぽぽ ③C.サン・サーンス: オペラ「サムソンとデリラ」より『あなたの声に我が心は開く』 ④G.ヴェルディ: オペラ「ドン・カルロ」より『むごい運命よ』。 歌曲からオペラアリアまでバラエティに富んだ演奏曲目を豊かな声量と見事な表現力で歌い、その迫力があり、艶やかな歌声に、多くの聴衆は魅了されました。

 権威のある「別府アルゲリッチ音楽祭」で、本学出身の若手音楽家が3組も出演し、見事な演奏を披露できたことは、大変喜ばしいことであり、出演者の今後益々の活躍が期待されます。