津久見市立津久見小学校で地域巡回演奏会を開催しました

2016.09.30

 津久見市立津久見小学校で、9月13日(火)地域巡回演奏会を開催しました。本学音楽科学生ら23名が全校児童、教員、地域住民ら約300名を前に、オペラハイライト、ピアノソロ・連弾、クラリネット独奏、弦楽五重奏、金管5重奏・女声合唱を披露しました。

 地域巡回演奏会は、県民の方々や小・中学生にクラシック音楽の素晴らしさを伝え、大学と県民の交流を深めるとともに、地域文化の向上に役立つことを目的として昭和61年から始まりました。

 演奏会は、オペラハイライトで始まりました。声楽コースの学生の司会で、オペラの内容を1曲ずつ分かりやすく解説しながら披露しました。歌劇「魔笛」より『パパパの二重唱』や「ヘンゼルとグレーテル」の『踊りましょうよ』は、小学校で鑑賞の題材として扱っていたそうで、子供たちは生の声と演じる姿を食い入るように観ていました。

 ピアノソロでは、『トルコ行進曲“ジャズ”』と『革命のエチュード』を、連弾では『おもちゃの交響曲』『カルメン』などを披露。鍵盤の上を鮮やかに動きまわる10本の指に驚嘆した表情が印象的でした。

 クラリネット独奏では『インマー・クライナー(=だんだん小さく)』を披露。楽器がだんだん小さくなっていく度に児童たちは身を乗り出して楽しんでいました。

 弦楽五重奏では、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスそれぞれの音や大きさを比較した後、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を演奏いたしました。ビオラの「ゲゲゲの鬼太郎」で会場も盛り上がり、コントラバスの楽器の大きさには驚きを隠せない様子でした。

 トランペット、ホルン、トロンボーンの組み合わせによる金管五重奏は、「汽車メドレー」で汽笛の音色を奏でながら入場し、また「となりのトトロ」では児童たちが一緒に歌いながら楽しんでいました。

 女性合唱では、瀧廉太郎の「花」、「荒城の月」と、中田喜直の「夏の思い出」を披露。
 最後に「みんなで歌いましょう」と呼びかけ、津久見小学校の校歌と、杉本竜一の「BELIEVE」を、オペラを披露した本学学生の指揮のもと、器楽アンサンブルによる伴奏で出演者全員と一緒に歌いました。

 午前中の運動会の練習の疲れも忘れたかのような、興味津々で鑑賞した児童から大きな拍手で見送られた学生たちの表情は、達成感と自信に満ち溢れており、巡回演奏会の素晴らしさが理解できた公演となりました。