「地域ふれあいアート講座」を杵築市立山香小学校で開催しました

2016.11.30

 本学学生と児童が美術を通して交流を図る「地域ふれあいアート講座」を11月15日(火)、杵築市立山香小学校で開催しました。

 「地域ふれあいアート講座」は、本学の地域貢献活動の一貫として、2005年から毎年、県内各地の小学校を中心に取り組んでいるもので、子どもたちに創作の喜びや楽しさを味わってもらい、造形美術に対する興味や子どもたちの持つ感性を引き出すことを目的に行っています。

 今回は、美術科美術専攻の1年生23名が参加して「ダンボールで作る宇宙の秘密基地」作りを行い、山香小学校からは、とても元気のいい3年生38名が参加してくれました。

 学生と児童は3班に分かれて作業をスタート。学生たちが事前に準備した様々な形のダンボールに、児童たちは絵の具・蛍光塗料のペン・クレヨン・クーピーなどで自由に絵を描いたり、接着剤を使ってビーズやカラーセロファンシートを貼りつけたり、各々が工夫を凝らして描きました。

 中には、筆を使用せず手のひらで塗る方が早いと気づいた児童たちもいて、自分の手のひらに絵の具をつけ滑るように塗り上げました。その後、絵の具の付いた筆を振り、絵の具を飛ばすことで星がたくさんできる絵画技法を使い、何度も何度も筆を振り、宇宙を描いていきました。

 ダンボールの絵を完成させると、次は画用紙に自分の星や宇宙人などを描いてもらいました。その間、学生たちはダンボールの秘密基地を組み立て、最後に画用紙の絵を貼り付け3つのドームが完成しました。

 ドームの中は真っ暗ですが、中に懐中電灯を持ち込んでもらい、児童たちが描いた絵の宇宙や、画用紙に描いた星の絵が浮かび上がり「きれーい!すごーい!」などの感嘆の声が上がりました。懐中電灯にセロファンシートを何枚か重ね、その灯りがきれいにみえることを思いつく児童もいて、しばらくドームの宇宙を楽しんでいるようでした。

 制作の後は、児童たちと一緒に学生も給食を食べ、さらに親交を深めました。

 帰る時には、学生たちにお礼が言いたいと児童たちが玄関まで見送りに来てくれ、バスが見えなくなるまで追いかけて手を振ってくれました。

 参加した児童は、「とても楽しかった。ビーズを貼ったりして、きれいにできたのが嬉しかった。」や「ドームの中は暑かったけど、面白かった。」と話しました。

 学生は、「絵を描いたり、作ることの楽しみや達成感を感じてほしくて今日は参加しました。とても楽しく児童たちにも喜んでもらえたのですが、材料が足りなくなったりして児童みんなに平等に描いてもらえなかったことが反省点として残りました。今後の活動にこの反省点を活かしていきたいです。」と話しました。