創立60周年のご挨拶

 本学は2021年4月に創立60周年を迎えました。 人生に例えれば還暦にあたりますが、これまで多くの皆様のご支援をいただきながら歴史を刻んでまいりました。

 昭和36(1961)年に別府市において、県立別府緑丘高校の2年制の美術と音楽の専攻科が昇格し、大分県立芸術短期大学として開学しました。昭和50(1975)年に別府市から大分市に全面移転、平成4(1992)年には、国際文化とコミュニケーションの人文系2学科を新設し、大学名称を大分県立芸術文化短期大学に変更。平成18(2006)年に独立行政法人化、翌年に美術科と音楽科に学士号が取得できる2年制の認定専攻科(造形専攻・音楽専攻)を開設するなど、芸術系と人文系を有する全国的にもユニークな公立短期大学として、本学は着実な歩みを続けております。

 さらに、芸術文化の創造・進展及び地域社会の発展に貢献していくことを目的に平成27(2015)年にキャンパスリニューアル工事に着手し6年間にわたる整備事業を令和3(2021)年3月に完了しました。芸術デザイン棟、附属図書館、音楽ホール棟、正門からまっすぐ伸びたシンボルロードなどを新設したほか既存の建物も芸短ギャラリーやクラブハウスへリニューアルされ美しく魅力あふれるキャンパスとなりました。

 創立時から今日まで、学内外すべての関係諸氏が本学発展のために注がれた多くの英知、熱意、改革のエネルギーと信念に思いをいたし、これまでのご尽力に深く敬意を表し、感謝を申し上げる次第です。
 

 本学は、美術や音楽、国際文化、歴史、情報、地域社会など、まさに人々に生きる喜びを与え、暮らしを豊かにするものを学ぶことができます。

 現在、美術科・音楽科・国際総合学科・情報コミュニケーション学科の4学科、造形専攻と音楽専攻からなる専攻科に約870名の学生が学んでおり、また約1万5000人を超える卒業生が国内外で活躍されています。私は、全国各地から集う学生が地域の持つ隠れた長所(マイクロカルチャー)に気付く感性を更に磨き上げ、広い視野と芸術文化の知識・技能を持って地域社会を支えていける有為な人材に育つことを願っています。
 

 昨年からの新型コロナウイルス感染拡大は世界の様々な分野に大きなダメージを与えています。そこからの回復には何事にも果敢に挑戦する若い力とそれを支える力が必要であると思っております。

 本学はこの創立60周年という節目を機に、これまで積み上げてきた伝統とブランド力を礎とし、教職員一同教育、研究、地域貢献に全力を尽くし、さらに地域の皆様に愛され、大分の地方創生を担い支える人材を輩出する大学づくりを目指したいと思います。

 

公立大学法人大分県立芸術文化短期大学
理事長兼学長 小手川 大助