第2回大分合同新聞広告賞 新聞広告クリエイティブコンテストで美術科教員と学生が受賞しました

2017.11.16

 

 11月12日(日)、第2回大分合同新聞広告賞の贈賞式がOPAMで行われ、新聞広告クリエイティブコンテスト部門で本学美術科 西口顕一専任講師属する「こどもボウサイ」が最優秀賞、美術科デザイン専攻ビジュアルデザインコース1年生万江留璃さん、大迫弓菜さんが審査員特別賞を受賞しました。

 

 

 

 

 

 

 

 このコンテストは大分合同新聞が「被災地にエールを。守ろう命を。」をテーマにした新聞広告を大分県内のクリエイターを対象に募集したもので、約50点の応募作品の中から5点が表彰され、大分合同新聞長野景一社長から賞状が授与されました。
 

 

 

 最優秀賞を受賞した西口専任講師は「ボウサイのヒントは日常の中に。」のタイトルのもと、子どもの頃から防災を意識してもらうことをテーマに広告をデザイン。災害時に新聞紙を使ったスリッパの作り方が描かれています。

 広告を共同制作したデザイナーの井上和子氏、たなかみのる氏とともに「こどもボウサイ」のワークショップを開催するなかで、子どもたちが真剣に取り組む姿を見て、純粋な眼差しで防災に取り組む必要性を感じたそうです。

 単に広告として防災を呼びかけるだけでなく災害時に防災アイテムとしての実用を提案する、新聞広告という媒体を上手く使ったデザインとなっています。

 

 

 

審査員特別賞「あの時のおばあちゃん、元気かな?」

美術科 デザイン専攻 ビジュアルデザインコース1年 万江留璃さん

コメント

「熊本地震のあと、災害ボランティアに参加しました。その時に出会ったおばあさんに『今日は本当にありがとう。改めてお礼を言いたいので、ぜひ連絡先をおしえて。』と言われましたが、ボランティアのルールで連絡先は教えることができませんでした。その時のおばあさんのことを思い出し、この広告をデザインしました。」

 

 

 

審査員特別賞 「もう一度見せたい。」

美術科 デザイン専攻 ビジュアルデザインコース1年 大迫弓菜さん

コメント

「昔母に日田の写真を見せてもらい、その美しい風景に感動したことがあります。しかし、災害で大きな被害を受け、今はその場所に行くことができません。自分をメジロにたとえ、メジロは変わり果てた姿の大分を見てどう思ったのだろう、とメジロの視点でデザインしました。直接的な表現を避け、間接的な表現で被災地へエールを送りました。」

 

 

 

 コンテストの審査員長をつとめた美術科根之木英二教授は「新聞広告の魅力は、手にとって見ることができることと、制作から読者の手に届くまで、様々な人が関わることでコミュニケーションが生まれること。これをきっかけに新聞広告への関心が高まり、大分の新聞広告が一層元気になることを期待します。」と総評を述べました。

 

 今回見事受賞した2名の学生たちにとって、この経験がきっと学業や制作活動の励みになり、将来へのモチベーションへつながるはずです。またこのような嬉しい報告が聞けることを期待しています。