小林道夫先生によるピアノ特講を実施しました

2019.01.04

 12月24日から3日間 、音楽科ピアノコースにおいて集中講義「ピアノ特講」を実施しました。ピアノ特講は、著名な演奏家を招へいし、実際に指導を受けることにより、学んできたピアノ演奏を総合的に実践できるようにすることを目的としています。

 25日、26日には小林道夫先生をお迎えし、ピアノコース2年と専攻科音楽専攻2年生の学生達の公開レッスンを行いました。レッスンを受けた学生や聴講の学生は、作曲者の特徴を表現するための細かなテクニックや身体の使い方など貴重な指導内容を熱心にメモを取っていました。


<小林道夫先生:プロフィール>

1933年生、東京都出身。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。在学中より伴奏者として活動を始めた。1956年毎日音楽賞新人奨励賞を受賞。この頃より中山悌一氏の伴奏者に選ばれ、ドイツ音楽について同氏より徹底した訓練薫陶を受けた。1960年前後から、来日した世界的な音楽家たちとの共演が始まり、特に伴奏者としての活動は、世界的伴奏者であったジェラルド・ムーアに比肩するとまで言われている。現在までに、声楽では、ヤノヴィッツ、アメリング、マティス、デ・ラ・カーザ、オジェー、ヘフリガー、シュライヤー、エクヴィルツ、ヒュッシュ、ファッシャー・ディスカウ、プライ、器楽では、ランパル、ツェラー、ニコレ、グラーフ、ラルデ、ラリュー、コッホ、ホリガー、ダム、スーク、シルヴァースタイン、ヘッツェル、ヘルシャー、ベッチャー、フルニエ等の芸術家たち、また、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー、ミュンヒンガー指揮のシュトゥットガルト室内オーケストラとステージをともにしている。また、年末に行っているJ.Sバッハの「ゴルトベルク変奏曲」のコンサートは、恒例になっており根強い人気に支えられて既に40回を超えた。1965年北西ドイツ音楽アカデミー(デトモルト市)に留学。チェンバロと室内楽を学び1966年秋に帰国後は、鍵盤楽器奏者、室内楽奏者、伴奏者、また、指揮者として極めて多方面にわたって活躍している。1970年第1回鳥井音楽賞(現在のサントリー音楽賞)を受賞。1972年ザルツブルク国際財団モーツァルテウムより記念メダルを受けた。1979年モービル音楽賞を受賞。国立音楽大学大学院教授、東京藝術大学客員教授、大阪芸術大学大学院教授を歴任。現在、大分県立芸術文化短期大学客員教授。