野矢小学校で「地域ふれあいアート講座」第2弾

2015.12.13

 

 本学学生と児童が美術を通して交流を図る「地域ふれあいアート講座」第2弾を11月20日(金)、九重町立野矢小学校で開催しました。

 「地域ふれあいアート講座」は、本学の地域貢献活動の一貫として、2005年から毎年、県内各地の小学校を中心に取り組んでいるもので、子どもたちに創作の喜びや楽しさを味わってもらい、造形美術に対する興味や子どもたちの持つ感性を引き出すことを目的に行っています。

 今回は美術科1年生16人が参加してクリスマスツリーと「飛ぶメッセージカード」をみんなで作成します。

 野矢小学校は1年生から6年生まで全校21名。ちょっと多い兄弟姉妹のように仲のよい生徒さんたちです。みんなの挨拶が気持ちいい~!!きれいな体育館で学生が準備を始めました。

 子供たちは興味津々、体育館の窓から中をのぞこうとします。「見ちゃダメ~!!」と芸短生、すでに和気あいあいの雰囲気です。さあ何ができるのでしょう。平らな板のように見える物に紐が付いています。

 学生と小学生が4班に分かれて作業を進めます。色紙を折ってハサミで切れ目を入れたり、テープで貼り付けたりとみんな作業に熱中し黙々・・・。平面の紙を折ったり切ったり貼り付けたりの作業を繰り返すと、あら不思議、色紙はとても素敵なクリスマスツリーのオーナメントになりました!

 続けて平面の板にみんなで作ったオーナメントを取り付けていきます。時間もそろそろ押し迫る中、松本先生のかけ声とともにバスケットゴールに掛けられた平面の板は立体のクリスマスツリーに変身しました。らせん状に立体となったクリスマスツリーにみんなで作った色とりどりのオーナメントが可愛く揺れています。細かい作業を黙々と進めてきた子供たちは完成したクリスマスツリーを見て、みんな大喜びしていました。それから、それぞれの手形をかたどって作ったメッセージカードを作成しました。なんといっても「飛ぶメッセージカード」です!二つ折りした紙に片手の手形をかたどり、重りのシールを貼って完成です。6年生のお兄さんが作ったメッセージカードが、それはそれは見事に飛行して子供たちは大歓声を送りました。

 最後に児童会長さんから、感謝のご挨拶をいただきました。お世話くださいました九重町文化センターのみなさま、野矢小学校の先生方、ありがとうございました。

 【参加した学生さんから】
 10月のおわりからみんなで話し合いをして、ワークショップの準備を進めてきました。どういうものを提案したら子供たちは楽しんでくれるのか、安全性なども考えていろいろ試行錯誤しながら案を出し合い、アルソミトラとツリーに決めました。完成したアルソミトラを夢中になって飛ばし、ツリーを見てはしゃぐきらきらした子供たちの笑顔を見て、一生懸命準備をやってきて良かったなと思いました。やっと野矢小学校の生徒のみなさんと仲良くなれたと思ったら、お別れの時間になっていてそれがとても寂しく感じました。

 今回のワークショップでは大学の授業の中では学べない経験ができ、自分たちの中で勉強になることがたくさんありました。ワークショップで得たことを今後の創作活動に生かしていきたいです。野矢小学校の生徒のみなさん、先生方、そして役場の方々、本当にありがとうございました。