教職課程について

教員養成の目標

 本学の教職課程では、「知性と感性の調和した人間性」を備え、実践的な指導力を有する教員の養成を目標としている。
 本学では、学生の個性を尊重し、「知性と感性の調和した人間性」を涵養する教育を行うことを理念の一つとしている。美術科・音楽科ではそれぞれその特性に応じたカリキュラムを編成し、各分野における基礎的な理論や技術を身に着けさせるとともに、様々な創作・表現活動を通じた体験的な学修の機会を保障している。こうした芸術教育に関する豊かで実践的な専門教育に加え、教職に関わる理論・実習を系統的に履修させることによって、教科指導・生徒指導等の実践的な指導力を有した教員の養成をめざしている。

教員養成に係る組織

教職課程教員一覧

石村 華代

教職概論/教育原理/学校経営/教育課程論/道徳理論・指導法/教育方法・技術論/特別活動及び総合的な学習の指導法/教育実習研究/教育実習/教職実践演習(中学校)

中島 暢美

教育心理学/特別支援教育/教育相談の理論と方法/生徒指導の理論及び方法/教育実習研究/教育実習/教職実践演習(中学校)

永井 学

美術科教育法/教育実習研究/教育実習

髙田 喜夫

音楽科教育法/教育実習研究/教育実習

教職関連科目の構成

 教員免許状取得に必要な科目(教職関連科目)の構成は以下のとおりです

 1、教科及び教科の指導法に関する科目
 2、教育の基礎的理解に関する科目等
 3、大学が独自に設定する科目
 4、免許法施行規則第66条の6で定める科目

教職課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

教職課程のカリキュラム編成方針

 本学美術科・音楽科の教職課程では、芸術系の教科を担当する優れた中学校教員を養成することを目的として教育課程を編成している。今日、豊かな心や創造性の涵養が重視される中で、芸術に対する興味を育んでいくためには、それを教える側に芸術に関する深い理解と高い指導力が求められる。また、社会の急速な変化に対応しながら、教育者としての使命や責任を自覚し、生涯にわたって学び続ける力や他者と連携・協働する力が必要とされている。このような資質・能力を養うために、本学では、多様で広範囲にわたる専門科目を配置するとともに、系統的な教員養成カリキュラムを編成することとする。

教職課程のカリキュラム実施方針

 本学の教職課程では、2年間にわたって中学の美術科・音楽科の教員免許状の取得に必要な科目を履修させる。主として1年次に教育に関する基礎的・基本的な知識・技術を修得させた後、2年次に教育実習を行い、大学での理論的な学修と教育現場での実践的な学びとを統合できるようにしている。実習後には、その経験に基づいて、学校現場で働くために必要とされる資質・能力をさらに高められるようにしている。各段階における具体的なカリキュラムの内容と到達目標は以下のとおりである。

  • ・1年前期
    1年前期には共通教育科目(免許法施行規則第66条の6に定める科目)を中心に、様々な分野に関する知識や経験を広げ、視野の拡大を目指す。教科ごとの各分野の基礎・導入として位置づけられる科目を配置するとともに、教職に対する関心や意欲を高め、教育行政や学校経営、教育の基礎的な理論に対する理解を深める。また、学校の教育活動全体における道徳教育の重要性を知り、「特別の教科 道徳」の授業を実施するための理論と指導法を学ぶ。さらに、この時期には介護等体験を通して、様々な立場の 人々に接することで、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育て、他者と連携・協働することの重要性を体得させる。
  • ・1年後期
    1年後期では、教育実習に向け、情報機器等を使用した模擬授業を実施するなど、情報通信技術を活用した教育活動を実践するための能力を培う。また、教育現場に活用される教育心理学の基礎を学ぶ。教科に関する科目については、より専門的な科目を履修するとともに、教科指導法の原理や実践的指導法の習得を行う(美術科は1年前期)。教育実習の事前指導もこの時期から本格的に行われる。
  • ・2年前期
    2年前期では、教科に関するより高度な学修とともに、生徒指導・教育相談・特別支援教育についての理解と実践力の涵養に努め、学修した内容を教育実習で生かそうとする態度を培う。また、1年次に引き続き教育実習の事前指導を実施するとともに、教育実習直後の事後指導を行う。
  • ・2年後期
    2年後期では、特別活動や総合的な学習の指導法について学び、教員としての総合的な指導力を高めるとともに、中学校の教育課程の全体的な理解を図る。また、教育実習の事後指導を行い、教職実践演習を通して実践的な指導力の涵養と教職課程での学びの統合を図る。さらに、2年間の学びを振り返り、自己の課題を抽出し、各自の長所の伸長と短所の改善をめざす。

教員養成に係る授業科目

教職関連科目履修年次一覧表(令和5年度) (59KB)

卒業者の教員免許状取得の状況(過去5年間)

卒業年度 H30 H31 R2 R3 R4
美術科 5名 13名 11名 5名 12名
音楽科 36名 33名 40名 48名 27名
41名 46名 51名 53名 39名

※美術科は中学校二種(美術)、音楽科は中学校二種(音楽)

卒業者の教員への就職状況(過去5年間)

卒業年度 H30 H31 R2 R3 R4
中学校美術 1名 0名 2名 1名 4名
中学校音楽 4名 2名 8名 7名 2名
その他 3名 1名 3名 5名 3名
8名 3名 13名 13名 9名

※臨時講師等を含む