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寄稿「芸文短大60周年によせて」 卒業生 木下 美穂子

2021.11.8更新

 大分県立芸術文化短期大学、創立60周年おめでとうございます。

 わたくしも、卒業生の一人として大変うれしく、誇らしく思います。

 芸文短大で過ごした2年間は、わたくしの音楽家としての原点となった大切な時間でした。

 そしてそこで出逢った先生方や友人らは、かけがえのない大切な方々です。

 卒業から30年ほど経ちますが、今でも一つ一つの行事をはっきり覚えています。

 一年生の時に経験した定期演奏会。宮本先生のご指導のもと、それまでに経験したことのない音楽を専門に学ぶものだけのメンバーによる合唱は、セミプロとしての高いレベルを要求され、夏の特別練習を含め辛かった思い出があります。でも舞台に上がった時に得た感動は、今でもはっきりと覚えています。そして管弦打コースの学生によるオーケストラのベートーヴェン「エグモント序曲」を聴いたとき、芸文短大の学生として勉強できていることに心から感動しました。あれ以来何度も「エグモント序曲」を聴く機会がありますが、そのたびにあの大分文化会館の定期演奏会の風景を思い出します。

 東京への研修旅行も、いまだに友人らと逢った際に話題になる思い出の一つです。

 その後編入学することになる武蔵野音楽大の楽器博物館見学や、東京文化会館でバイエルン国立歌劇場のオペラ『ばらの騎士』の鑑賞。初めて鑑賞した生のオペラ舞台にとても感動しました。

 いつか私も舞台で歌う人になりたい、とはっきり思った瞬間でした。卒業後も何度も芸文短大にお邪魔して、私の恩師・故阿部容子先生にお逢いし、いろいろ相談に乗っていただきました、その阿部先生ともうお逢いできないのが寂しいです。

 プロのオペラ歌手として活動する中、大分でのオペラやコンサートは可能な限り、積極的に出演するようにしています。大分で歌うとき、心の中で「芸文短大ありがとう!先生方ありがとう!」と思いながら歌っています。今後も芸文短大のさらなる発展を祈りつつ、また大分に歌いにきます!

卒業生 木下 美穂子

【ホームページ
http://www.divamihoko.com/ja/