Epistula Vol.68(2022年9月9日)

Epistula Vol.68(2022年9月9日付)掲載

 最も評価されている医系大学の元医学部長の話です。いわく「手術の際は個別分野での最高の医師を揃えてチームで手術をする」と。入学試験について、いわく「本学はいわゆる優等生はとらない」と。いわく「特に優等生は研究者にむかない。なぜなら、研究というのは1万回実験して成功するのは1回というように、失敗が普通であり、学校で高得点を取ってきた優等生は失敗が連続することが普通である研究には向かないから」。

 彼は免疫学の大権威で、スタンフォード大学医学部留学時代に、そのお陰で臓器移植が可能になったという大変な発見をしてノーベル賞候補にもなった人であり、日本免疫学会の会長も務めていました。

 先生は、次のように言っています。「人間が生まれつき持っている免疫力が一番重要で、これを高い状態に保てば病気に対しても抵抗力が強い。ワクチン注射も基本的にはこのような抵抗力を呼び覚ますためのきっかけである。免疫力を一番落とすのがストレスである。したがってストレスフリーになることが健康を保つうえで重要である」。

 「不良長寿の勧め」という本やユーチューブに、どうすればストレスをなくせるか面白い意見が載せられているのでご参照ください。