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Epistula Vol.79 ロシア語学習(2025年6月)

 外国語を勉強したいと思ったのは神戸の高校に入学してからだった。高校の同級生にサウジアラビア在住経験者がいて英語がうまかったので、大学に入って時間ができたら外国語をやろうと思った。「習得したらそれで生活していける外国語は何か」と周囲に聞いたところ、「ロシア語」という答えが返ってきたので、代々木の日ソ学院の、週6日、1日3時間の本科2科(夜間部)に入学した。
 
  毎日駒場の大学の授業に出席し、その後代々木に行くという忙しい日々だった。帰宅は毎晩9時半前後で、駅前でとんかつを食べて下宿先に帰ると11時前、父の友人である下宿のご主人と音楽鑑賞をして12時に就寝という日を約2年過ごした。
 
 2年後に卒業できたが、入学した30数名のうち卒業できたのは6名だけだった。私以外は札幌五輪の通訳に行ったが、私は大学の試験日程の関係で行けずに落ち込んでいたところ、学院の先生がソ連の弦楽四重奏団の通訳の仕事を紹介してくれた。それ以後、音楽関係の通訳に特化することになったのが私の音楽との出会いだった。